Facebookの新虚偽ニュース対策はユーザー評価に基づくメディアのランク付け
Facebookがフェイクニュース対策として、ニュースメディアの知名度と信頼性をユーザーアンケートの結果に基づいてランク付けし、ニュースフィードでの表示に反映させる計画を発表した。
米Facebookは1月19日(現地時間)、「ニュースフィード」で“信頼できる”ニュースの表示ランクを上げるためのアップデートについて発表した。虚偽ニュース(フェイクニュース)やクリック狙い(clickbait)の投稿の表示を減らすための取り組みという。
ユーザーへのアンケート調査の結果を重視してメディアの“信頼度スコア”をつける。例えば「アイティメディア」を知っているか、知っているとしたら信頼しているかを尋ねる。このスコアにはユーザーの評価の他、ニュースが地域的にユーザーに関連性が高いかどうかも加味するという。
既に米国で一部のユーザーを対象に、多様なメディアについて知名度や信頼度について調査しており、そのデータをメディアのニュースフィードでのランキングに反映させるという。
このユーザーによる評価に基づくメディアのランク付けは、22日の週からまず米国で開始し、段階的に他の地域でも実施する計画だ。
2016年の米大統領選の結果にFacebook上で拡散された虚偽ニュースが大きく影響したと批判された同社は、同年11月から虚偽ニュース対策に取り組んでいる。マーク・ザッカーバーグCEOはその時から「われわれは真実の審判者にはなりたくない。むしろ、(何が真実かの判断を)ユーザーのコミュニティと信頼できる第三者に頼りたい」としていた。
ザッカーバーグ氏は同日、自身の投稿で、どのニュースソースが信頼できるのか決めるのは難しく、自分たちで決めるのは居心地が悪いし「外部の専門家の意見を聴くことも考えたが、客観性の問題を解決できないだろう」と語った。
このアップデートで、多数のユーザーが信頼できると評価したメディアのニュースがニュースフィードに表示される頻度が上がる見込みだ。逆に、例え一部のユーザーが支持していても一般に知られていないメディアの表示頻度は下がるだろう。
同社は11日には、メディアや企業のページからの投稿の表示ランクを友達からの投稿より下げるアルゴリズム変更を発表した。こちらの変更により、メディアや企業のページからの投稿がニュースフィードに表示される割合は、従来の約5%から約4%に下がるとザッカーバーグ氏は予想している。
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