ニュース
Facebook、フェイクニュース対策について説明 プロが監督した啓蒙動画や啓蒙広告など
Facebookがフェイクニュース対策の新たな3つの取り組みについて説明した。アカデミー賞受賞経験のある監督による啓蒙ショートフィルム作品の公開、ニュースフィードと紙広告でのキャンペーン、外部団体による問題研究の支援だ。
米Facebookは5月23日(現地時間)、いわゆる「フェイクニュース」やスパムなどの不正確な情報の対策について説明した。
同社はフェイクニュース関連の発表文を「Facing Facts」(事実に対峙する)というシリーズで公開していくようだ(別のシリーズに「Hard Questions」がある)。今回は、3つの取り組みを紹介した。
まず、フェイクニュース対策にどう取り組んでいるかを説明する約12分のショートフィルム「Facing Facts」を公開した(記事末に転載)。アカデミー賞の長編ドキュメンタリー賞受賞作品を手掛けた映画監督、モーガン・ネビルを監督に迎え、FacebookのNews Feedチームのフェイクニュース対策活動を数カ月かけて追った。
次は、ユーザーを啓蒙するキャンペーンの実施。フェイクニュースを判別するtipsを紹介する広告を、ニュースフィードのトップと印刷広告で掲載する。まず米国で実施し、掲載範囲を順次広げていく。
3つ目は、4月に発表したFacebook上のコンテンツが社会に与える影響に関する研究を助けるイニシアチブの実施だ。外部の学術団体に匿名化ユーザーデータの提供などで協力していく。
*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***
関連記事
- FacebookのザッカーバーグCEO、欧州議会でも個人情報流出問題について謝罪
Facebookのマーク・ザッカーバーグCEOがEUの欧州議会の会議に出席し、個人情報流出問題についてあらためて謝罪した。間もなく施行のGDPR「一般データ保護規則」を順守するとも語った。 - Facebook、選挙介入対策で外部研究者らに匿名化したユーザーデータ提供へ
Facebookが、外部団体が実施する「ソーシャルメディアが選挙や民主主義に与える影響」についての研究に協力すると発表した。必要に応じて匿名化したユーザーデータを提供していく。 - Facebookの新虚偽ニュース対策はユーザー評価に基づくメディアのランク付け
Facebookがフェイクニュース対策として、ニュースメディアの知名度と信頼性をユーザーアンケートの結果に基づいてランク付けし、ニュースフィードでの表示に反映させる計画を発表した。 - 2018年のFacebookはもっと快適な場所になる?
「Facebookが抱える問題の解決」を2018年の個人目標に掲げた米Facebookのマーク・ザッカーバーグCEO。2018年のFacebookはもっと快適な場所になるのでしょうか。 - FacebookやGoogle、虚偽ニュース対策の「Trust Project」で75以上のメディアと協力
ロシアによる大統領選挙介入を看過したとして非難されているFacebook、Google、Twitterが、虚偽ニュース対策の一環として、コンテンツの信頼性判断を助けるプロジェクト「Trust Project」に参加し、メディアが記事に付ける「インジケーター」を表示していく。Microsoftも同プロジェクトに参加した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.