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カリフォルニア州も自動運転タクシーのテストにゴーサイン ただし無料が条件
米カリフォルニア州が、自動運転車による旅客サービスの公道でのテスト実施を承認した。まずはドライバー乗車状態でのテストを実施できるようになる。サービスはテスト中は無料だ。
米カリフォルニア州公共事業委員会(CPUC)は5月31日(現地時間)、州内での自動運転車による旅客サービスのテストの実施を承認したと発表した。
カリフォルニア州の自動車部門(DMV)は既に自動運転車による公道テストを認めており、4月2日からテスト実施が可能になっている。米Google系列のWaymoや米GM傘下のCruiseなど、DMVが承認した企業は旅客サービスのテストもできる。
自動運転車による旅客サービスのテストプログラムは、人間の運転手の乗車を義務付けるテストと、無人でのテストの2段階。いずれも無料で実施しなければならない。また、空港への/からのサービスは禁止しており、乗客は18歳以上でなければならない、などの条件付きだ。
無料でのサービス提供を義務付けたことについて、CPUCのリードコミッショナーであるライアン・ランドルフ氏はProposed Decision(決定案)の文書で、「無料サービスにすれば、一般の旅客サービスとは異なるパイロットプログラムだということを乗客が意識し、有用なフィードバックを提供することにつながる」と語った。
Waymoは既にアリゾナ州フェニックスでテストを開始している。アリゾナ州は有料のテストプログラムを認めている。
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