東京都主税局のサイトに「納税に関する問い合わせ」に応えるAIチャットbot 日本オラクルが提供
東京都主税局のサイトに、納税や納税証明に関する問い合わせにで自動応対するチャットbotが登場した。AI(人工知能)チャットbot活用に向けた実証実験のため日本オラクルが提供した。
東京都主税局のサイトに、納税や納税証明に関する問い合わせに自動で応対するチャットbotが登場した。AI(人工知能)を活用したチャットbot実証実験のために日本オラクルが提供したもので、「納税証明がほしい」「クレジットカードで納付するにはどうすればいいか」など定型的な問い合わせに自動対応する。
例えば「納税証明がほしい」と入力すると、納税証明に関するよくある質問を提示。1つを選択してクリックすると、質問の回答とともに詳細な情報を記したページへのリンクを案内する。日本オラクルのカスタマーサービス向けクラウドサービス「Oracle Service Cloud」などのクラウドサービスを使って構築したという。
東京都主税局では税についての定型的な問い合わせに自動対応するチャットbotの活用を検討するため、3つの実証実験を5月1日から順次実施している。
第1弾はインターメディアプランニングの「Repl-AI」(レプル・エーアイ)を使った「自動車税に関する問い合わせ」で、6月15日まで実施している。オラクルのクラウドサービスを使った「納税や納税証明の問い合わせ」は第2弾で、6月1日から30日まで。第3弾の「主税局ホームページのコンシェルジュ」は、日立製作所のサービスを用いて7月1日から31日まで実施予定という。いずれも主税局のサイトから無料で利用できる。
東京都主税局では実験を通じてチャットbotの応対の正確さや個人情報の入力防止、システムの安定性、セキュリティ対策などを評価し、今後の選定に生かすとしている。
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