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コンテンツ創造、ブロックチェーンやAI活用を 政府「知的財産戦略ビジョン」
知的財産戦略本部が新たな「知的財産戦略ビジョン」を策定した。コンテンツ創造にもAIやブロックチェーンを活用することなどを提言している。
政府の知的財産戦略本部は6月12日、2025〜2030年ごろを見すえた新たな「知的財産戦略ビジョン」を策定した。人工知能(AI)やブロックチェーン技術の発展など、最近の変化に対応するために5年ぶりに策定されたもので、コンテンツ創造にもAIやブロックチェーンを活用することなどを提言している。
ビジョンでは、(1)これからの時代に対応した人材・ビジネスを育てる、(2)挑戦・創造活動を促す、(3)新たな分野の仕組みをデザインする――を重点事項として挙げ、(3)の中で、コンテンツ創造へのAI・ブロックチェーン活用を掲げている。
ブロックチェーン技術などの活用によって権利管理や利益配分の自動化・簡略化を進め、正規のコンテンツを素早く・幅広く配信でき、適正な対価が関係者に還元される仕組みを作ることなどを提言。AIの利用による生産性の向上や新たな創作表現の実現、マーケティング、翻訳などの円滑化なども促すとしている。
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