パルコのクラウドファンディングサイト、CAMPFIREと共同運営へ
パルコとCAMPFIREが、パルコのクラウドファンディングサイト「BOOSTER」を7月26日から共同運営する。BOOSTERで実施しているクラウドファンディングのプロジェクトをCAMPFIREにも掲載し送客する他、パルコの実店舗を生かしたイベントも行う。
パルコと、クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」を運営するCAMPFIREは6月19日、業務提携を結び、パルコのクラウドファンディングサイト「BOOSTER」を7月26日から共同運営すると発表した。CAMPFIREが持つWebマーケティングや金融関連の知見や人材、会員基盤などと、パルコが全国展開する16の実店舗を生かし相乗効果を狙う。Web上だけではない「リアルな売り場とタイアップした展開を行える」(パルコの泉水隆常務執行役)という。
BOOSTERに掲載しているクラウドファンディングのプロジェクトは、CAMPFIREにも掲載。CAMPFIREの利用者は、BOOSTERの会員登録不要で、プロジェクトを支援できる。
プロジェクト実行者には、パルコやCAMPFIREが抱える、エンターテインメント領域などの取引先をマッチングする機会も提供。パルコの実店舗で、成功したプロジェクトの製品を販売する他、進行中のプロジェクトを支援するイベントなどの開催も検討する。
パルコとCAMPFIREは2017年12月に、2つのクラウドファンディングプロジェクトで、資金調達を共同で行い、いずれも目標金額を上回ることができた。パルコの泉水常務執行役は、今回の提携で「CAMPFIREを通じてBOOSTERの案件開発、資金調達、SNSでの宣伝などを共同で実施していく」としている。
CAMPFIREの家入一真社長は「これまでも『リアルな場』を提供してほしいという要望は多く、当社のセミナールームを提供することもあった。支援者を集めるイベントや発表会、展示会などをやりたいというニーズは高い」と話す。
相乗効果により、2020年に両社合わせた流通総額として年間200億円を目指す。CAMPFIREのクラウドファンディングで得た評価をもとに、100万円もしくはクラウドファンディング達成金額まで与信で資金を借りられる金融事業「CAMPFIREレンディング」の検証も進めるとしている。
また今回の業務提携にあたり、パルコはCAMPFIREの一部株式を取得する形で出資契約も結んだ。出資金額は明らかにしていない。
関連記事
- VR空間でウィンドウショッピング パルコが渋谷に体験ブースを期間限定出展
パルコが5月10日から5月13日までセレクトショップ「RUNWAY channnel Lab. SHIBUYA」(東京都渋谷区)に、VR空間でウィンドウショッピングし、気に入った商品をスマートフォンから購入できる体験ブースを出展する。 - 「Alexa、子供服はどこで取り扱っている?」 池袋PARCOで「Amazon Echo」が館内案内
パルコは、池袋PARCOの館内にスマートスピーカー「Amazon Echo」を設置し、来店者に音声対話で案内を行うサービスを始める。 - 深夜でも商品が受け取れる専用ロッカー、池袋PARCOが試験導入
池袋PARCOに24時間受け取り可能なロッカーが4月23日から6月30日まで設置される。ロッカー導入に向けた試験運用で、池袋PARCOに出店している店の商品を通販サイト「カエルパルコ」から購入すると利用できる。 - 出版費用をクラウドファンディングで調達 幻冬舎とCAMPFIREが新会社 「出版業界を改革」
幻冬舎とCAMPFIREが新会社「エクソダス」を来年1月末に設立。クラウドファンディングなどを通じて出版費用を調達する新たなサービスを提供する。 - クラウドファンディング+銀行融資で古民家再生 CAMPFIREとスルガ銀が提携
CAMPFIREとスルガ銀行が提携。空き家や古民家再生のための資金を、クラウドファンディングと銀行からの融資によってサポートする仕組みを始める。 - タニタがゲーム業界に進出 セガと「バーチャロン」対応コントローラー開発 支援募る
体重計メーカーのタニタが、セガの「バーチャロン」向けに、ゲームコントローラー「ツインスティックVTX」を開発する。クラウドファンディングサイトで支援を募る。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.