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Facebook、開発者向けAPIをさらに制限 プライバシー保護目的で
Cambridge Analyticaスキャンダル対策に追われるFacebookが、アプリ開発者向けAPIの制限強化を発表した。
米Facebookは7月2日(現地時間)、サービスと連携するサードパーティ製アプリが収集するユーザーデータを再検討する取り組みの一環として、APIの制限などの新たな追加について発表した。
これらの変更は、開発者がユーザー情報を保護しつつ良質なソーシャル体験を構築できるようにするのが目的とFacebookは説明する。
同社はCambridge Analyticaスキャンダル後、数々のプライバシー保護のための対策を発表している。
- Graph API Explorer Appの廃止:Graph APIはFacebook上のデータにアクセスするためのAPI。これまでGraph API Explorer Appを使ってテストクエリーを実施できたが、これが2日付でできなくなる。今後はオリジナルアクセストークンを使う必要がある
- Profile Expression Kitの廃止:Profile Expression Kitは、ユーザーがアプリ内で作った画像や動画をFacebookのプロフィール画像として使うためのツール。10月1日に終了する
- Media Solutionsでの制限:Media Solutionsはメディアパートナー向け各種API群。公開コンテンツ発見のためのAPIでアクセスできるコンテンツを、ページのコンテンツと承認済みプロフィールの公開投稿に制限する
- Pages APIの復活:開発者がPages APIでFacebookページを検索できる機能を復活させる
- Marketing API利用前のアプリレビュー:開発者がMarketing APIを利用する前にアプリレビューを行う
- Lead Ads RetrievalとLive video APIの利用にアプリレビューを行う
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