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駅での音声案内、スマホで多言語表示 京急電鉄
京浜急行電鉄が音声案内をスマホで多言語表示する案内サービスの検証を開始した。ヤマハのスマートフォンアプリ「おもてなしガイド」を活用。2020年の東京五輪・パラリンピックの開催に向け駅施設での多言語案内サービスの効果や実用性を検証する。
京浜急行電鉄はこのほど、各改札や電車の発車番線などの音声案内をスマートフォンで多言語表示する案内サービスの試験提供を始めた。2020年の東京五輪・パラリンピックの開催に向け、訪日外国人客にも安心して鉄道を利用してもらえるよう、駅施設での多言語案内サービスの効果や実用性を検証するという。
ヤマハのスマートフォンアプリ「おもてなしガイド」(iOS/Android、無料)を使用。改札口付近に設置した音声案内機に近づき、アプリを開いて中央のアイコンボタンをタップすると指定した言語にテキスト翻訳するという。路線図や乗り換え案内、周遊券や企画乗車券などの情報、無料Wi-Fiの利用方法などもアプリ内で確認できる。対応言語は、日本語、英語、中国語、韓国語。
まずは品川駅と羽田空港国際線、国内線のターミナル駅で提供を始め、京急線の主要駅へ順次展開。18年秋ごろには泉岳寺駅を除く京急線の全駅に拡大する見込み。対応言語の追加も検討する他、駅のホームや車両内での案内放送、地震や輸送障害など緊急時の情報などについても段階的に検証を進めるという。
京急電鉄とヤマハはおもてなしガイドの活用について15年から技術検証を実施。検証の結果サービスの実現性が確認できたため、今回はサービスの効果や実用性の検証を進めるという。
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