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“後で読む”のInstapaper、Pinterestから独立へ
2年前にPinterestに買収された“後で読む”サービスのInstapaperが独立する。サービスに変更はないとしている。
米Pinterest傘下のInstapaperは7月16日(現地時間)、Pinterestから独立し、“後で読む”サービスの「Instapaper」の運営は新会社Insta Paperで続けると発表した。
新会社は現行チームがそのまま独立する形で設立し、経営権は21日後に移管する。経営が変わっても、サービスを提供するのは過去5年間と同じチームであり、大きな変更はないとしている。今後もユーザー体験を重視する新機能を提供していくという。
Instapaperは、アプリ開発者のマルコ・アーメント氏が2008年に立ち上げたサービス。2013年に米Betaworksが買収し、2016年にPinterestが買収した。Pinterest傘下でも独立した子会社として従来通りに運営してきた。
公式ブログに独立の理由について特に説明はなく、Pinterestに対しての感謝の言葉を述べている。同社のサービスは欧州連合によるGDPRの実施のタイミングで欧州で利用できなくなった。同社の公式Twitterアカウントに対してドイツのユーザーが「これで欧州でもサービスが使えるようになる?」と質問したところ、「欧州でサービスをすぐに再開できるようがんばっています」と答えた。
開発者のアーメント氏は、「これはInstapaperの将来にとっていい知らせだ」とツイートした。
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