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Uber、買収したOttoの自動運転トラック事業を終了へ
Uberが2016年に買収したOttoの自動運転トラック事業を終了する。自動運転車のプロジェクトを継続し、トラック関連のリソースはこちらに集中する。同社は8月にも公道テストを再開する計画だ。
米Uberは、2016年に買収したOttoの自動運転トラック事業を終了する。米TechCrunchが7月30日(現地時間)、Uberの広報担当者のコメントを添えてそう報じた。
終了するのはトラック事業のみで、Uber Advanced Technologies Group(ATG)の他の自動運転プロジェクトおよびトラック輸送サービス「Uber Freight」は継続し、トラック事業の従業員は、ATG内の他のプロジェクトに異動する。
Uberは2016年8月にOttoを約6億8000万ドルで買収したが、その後Ottoのアントニー・レヴァンドウスキ氏が米Google系列の自動運転企業Waymoの技術を盗んだとしてWaymoに営業秘密保護法違反および特許侵害で提訴された(今年2月に和解した)。
Uberは自動運転プロジェクトを3月の死亡事故の後に停止していたが、米The Informationによると、8月にピッツバーグで公道テストを再開する計画という。
UberはThe Vergeなどの複数のメディアに対し声明文で「われわれはトラックプロジェクトを終了し、自動車プロジェクトのみを推進することに決定した。われわれはピッツバーグでの公道テスト再開という重要な一歩を踏み出した。これを推進するために、チーム全体のリソースをこの取り組みに集中させるのが最善だと確認している」と語った。
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