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“流れるタイムライン”終了に向け、「Tweetbot」が最善を尽くしたアップデート
Twitterが8月16日に実施するアプリ開発者向け機能「User Streams API」の廃止に向けて、人気有料アプリ「Tweetbot」がアップデートし、影響を受ける機能を無効化あるいは“ダウングレード”した。
Twitterの有料iOSクライアントアプリ「Tweetbot」が8月16日、バージョン4.9にアップデートした。このアップデートで、同日実施される予定の米Twitterによるアプリ開発者向け機能「User Streams API」の廃止に対応するため、幾つかの機能が削除あるいは“ダウングレード”された。
このアプリを提供する米Tapbotsはアプリの概要欄で、「8月16日にTwitterはTweetbotがこれまで使ってきた機能の一部を無効にします。Twitterがこれらの機能の代替機能を提供しないことにしたため、幾つかの機能を無効あるいはダウングレードせざるを得ません。残念ですが、不幸にしてわれわれにはどうしようもないのです」と説明した。
影響を受ける機能は以下の通り。
- Wi-Fi接続でのいわゆる“流れるタイムライン”は使えなくなる。タイムラインは1、2分ごとに自動リフレッシュする
- メンションとDMのプッシュ通知は数分遅れる
- いいね、RT、フォロー、引用のプッシュ通知は無効になる。機能復活を検討中
- アクティビティと統計のタブは削除
- watchOS版はなくなる(アクティビティデータが使えないため)
Tweetbotは日本では600円の有料アプリ。Tapbotsは、2012年にTwitterがAPIを大幅に制限した際も、限界までユーザーにサービスを提供し続けた。
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