TwitterのドーシーCEO、「アカウント対策にバイアスはかかっていない」
ドナルド・トランプ米大統領から「右派のユーザーをシャドーバンニングしている」と批判されているTwitterのジャック・ドーシーCEOがCNNのインタビューで、「われわれは政治的イデオロギーでユーザーを差別したりしない」と語った。
米Twitterのジャック・ドーシーCEOは8月17日(現地時間)、米CNNのインタビュー番組で、投稿者が保守的かどうかで差別したりはしないと語った。
CNNのブライアン・ステルター氏の「ドナルド・トランプ大統領はTwiterがシャドーバンニングしていると非難しているが、実際はどうなんですか?」という質問に対し、「その質問の真意は、われわれが政治的イデオロギーによってユーザーを差別しているか、ということだと思う。われわれはそんなことはしていない。われわれが判断基準にしているのはユーザーの振るまい(behavior)だ」と答えた。
同氏は、ユーザーに信用してもらうためには「サービス運営に自分たちのバイアスを加えていないことを常に示す必要がある。われわれが左派であることは認めるが。われわれの行動、ポリシー、アカウント対策からすべてのバイアスを排除する必要がある」とも語った。
このインタビューが公開された日、トランプ氏は「ソーシャルメディアは、共和党の保守的な声を完全に差別している。トランプ政権のために大きな声ではっきりと話すことで、この差別に対抗する。彼らは多くの右派の人々の意見を非表示にし、それ以外の意見については何もしていない」とツイートした。
トランプ氏はさらに、「あまりにも多くの声が破壊されている。誰が選択しているのだ?」ともツイートした。
約30分のインタビューはPodcastとしても公開されている。
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