TwitterのドーシーCEO、陰謀論者のアカウントを凍結しない理由をツイートで説明
Apple、Facebook、YouTube、Spotifyが次々と陰謀論者として知られるアレックス・ジョーンズ氏のコンテンツやアカウントを締め出す中、その流れに乗らないTwitterのジャック・ドーシーCEOがその理由を説明した。
米Twitterのジャック・ドーシーCEOは8月7日(現地時間)、6日にApple、Facebook、Google傘下のYouTube、Spotifyが陰謀論者として知られるアレックス・ジョーンズ氏のコンテンツやアカウントをほぼ同時に削除ないし停止したが、Twitterではジョーンズ氏およびその関連アカウントを凍結も停止もしないことについて、自身のTwitterでの連続ツイートで説明した。
主旨としては、前日に米CNBCに説明した通り、ジョーンズ氏のアカウントは同社のポリシーに違反していないから、ということだ。「ジョーンズ氏がポリシーに反したら対応する。われわれは今後も、ツイートが作為的に増幅されていないかを確認しつつ、健全な会話のための環境を提供していく」という。
「われわれのポリシーに無関係にアカウントを停止すれば、一時的には気分が楽になるかもしれないが、それは新たな陰謀論の火に油を注ぐことになる。われわれが外部からの圧力に負けてポリシーに違反していないアカウントを停止したら、Twitterはわれわれの個人的な思想に左右されるサービスになってしまう。ジョーンズ氏のようなアカウントは、根拠のないセンセーショナルな噂を広めるが、ジャーナリストがそれを検証し、反論することで人々の物の見方の形成を助けることができる。これは公的な会話の場の利点だ」(ドーシー氏)
ジョーンズ氏は自身のWebサイトInfowarsでAppleやFacebookによる締め出しを「組織的な検閲だ」と非難し、Twitterのフォロワーに(まだ削除されていない)自身のモバイルアプリをApp StoreかGoogle Play Storeからダウンロードしてコンテンツを視聴するよう呼び掛けている。
同氏のフォロワーは本稿執筆現在、85万5308人だ。
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