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Facebook、ミャンマー軍人のアカウントや軍関連ページを複数削除
Facebookが、ロヒンギャ迫害問題で揺れるミャンマーの軍上層部のアカウントや軍関連ページを多数削除したと発表した。いずれもUNが深刻な人権侵害に関わったと報告した個人や組織に関連するものとしている。
米Facebookは8月27日(現地時間)、ミャンマーの複数の軍上層部のアカウントや軍関連ページを削除したと発表した。「ヘイトスピーチや不正確な情報の拡散を防ぐため」としている。
英BBCによると、この発表は、国際連合(UN)の人種差別撤廃委員会がミャンマーでのロヒンギャ虐殺で同国の軍上層部の告訴を呼び掛けた(リンク先はPDF)数時間後に行われた。
Facebookは15日には、ミャンマーではFacebookを情報源として利用するユーザーが多いが、公用語であるミャンマー語(ビルマ語)の特殊性などからヘイトスピーチやフェイクニュース対策が遅れていることを認め、改善すると発表していた。
27日の発表では、Facebookアカウントを18件、Instagramのアカウントを1件削除し、Facebookページを52件削除した。これらは合わせて約1200万人がフォローしていた。
削除したアカウントは、UNの調査で深刻な人権侵害に関わったと報告された個人および組織だと説明している。
同社は削除したアカウントやページのサンプルを公開した。上右図はラカイン州のロヒンギャをテロリストだとする投稿、下図はロヒンギャが自らの家を焼いた上でそれを軍のせいにしたとする投稿だ。いずれも既に削除済み。
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