Twitter、増収増益だがMAUは2期連続の減少 初公開のDAUはSnapchatより少ない1億2600万人
Twitterの1〜3月期決算は、アナリスト予測を上回る増収増益だったが、MAUは2期連続の減少だった。4〜6月期からはMAUは公表せず、“Twitterで広告を見た1日当たりのユーザ-数”を「mDAU」として公表していく。
米Twitterは2月7日(現地時間)、第4四半期(10〜12月)の決算を発表した。売上高は動画広告が好調で前年同期比24%増の9億900万ドル、株式報酬費やTACコストなどの特別費用を除いた非GAAPベースの純利益は73%増の2億4400万ドル(1株当たり31セント)だった。
売上高、非GAAPベースの1株当たり純利益ともに、アナリスト予想(売上高は8億5950万ドル、非GAAPベースの純利益が1株当たり25セント)を上回った。
増収増益だったが、MAU(月間アクティブユーザー数)は前期に続けて減少した。前年同期より900万人、前期より500万人減少の3億2100万人だった。
Twitterは、この減少はプッシュ通知の削減やサービス健全化のための改善、欧州でのGDPR準拠のための変更などが原因だと説明した。
同社はこれまでDAU(日間アクティブユーザー数)については成長率しか公表していなかったが、同四半期に初めて数値を公開した。DAUはMAUと異なり、増加している。
初めて公表されたDAUは前年同期より1100万人、前期より200万人増の1億2600万人。単純な比較には意味がないが、同四半期の米FacebookのDAUは15億2300万人、米SnapのSnapchatは1億8600万人だった。
Twitterは1〜3月期からMAUの公表をやめ、DAUを“Twitterで広告を見た1日当たりのユーザ-数”、「mDAU」(monetizable DAU)として公表していくとしている。
1〜3月期の見通しとしては、売上高を7億1500万〜7億7500万ドルと予想した。
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