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米空軍、AI搭載ドローン計画「Skyborg」で2023年にはプロトタイプ完成へ
米空軍が、AI搭載の自律式無人戦闘機「Skyborg」計画を発表した。2023年にはプロトタイプを完成させるとしている。
米空軍は3月27日(現地時間)、AI搭載ドローン計画「Skyborg」を発表した。早ければ2023年に、自律式無人戦闘機のプロトタイプを完成させる目標。
米空軍は実現に向けて、IT企業向けの情報提供依頼書(リンク先はPDF)を15日に公開した。
計画はまだ初期段階で、この依頼書は直接契約に繋がるものではなく、純粋に情報提供を求めるものとしている。
依頼書によると、Skyborgのドローンは、ほかの航空機、地形、障害物、危険な天候などを自律的に回避でき、自主的な離着陸が可能で、パイロットやエンジニアの経験のない人間でも操縦できる必要があるという。
文書ではSkyborgは戦闘機とされているが、ミサイルなどの武器を搭載するのかどうかは不明だ。米Googleは昨年、画像認識技術を軍事目的で使う「Project Maven」に関する米国防総省との契約を、従業員の反対を受けて更新しないと発表した。一方、米Microsoftは、MRヘッドセットを軍隊に提供する米陸軍省との「Integrated Visual Augmentation System(IVAS)」は兵士を保護するものだと主張している。
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