Twitter、DAUが予想を上回る11%増 健全性向上の取組が奏功
Twitterの1〜3月期の決算は増収増益。広告収入に影響するDAU(日間アクティブユーザー数)は11%増の1億3400万人だった。
米Twitterは4月23日(現地時間)、第1四半期(1〜3月期)の決算を発表した。売上高は前期同様動画広告が好調で、前年同期比18%増の7億8700万ドル、株式報酬費やTACコストなどの特別費用を除いた非GAAPベースの純利益は135%増の2億8849万ドル(1株当たり37セント)だった。
米国に次ぐ市場である日本での売上高は16%増の1億3600万ドルで、売上高全体の17%を占めた。
売上高、非GAAPベースの1株当たり純利益ともに、アナリスト予想(売上高は7億7610万ドル、非GAAPベースの純利益が1株当たり15セント)を上回った。
MAU(月間アクティブユーザー数)は前期に続けて前年同期より減少したが、前期よりは700万人増加し、3億3000万人だった。
前四半期から公表するようになったDAU(日間アクティブユーザー数)は好調で、11%増の1億3400万人だった。
Twitterはここ数カ月、様々な“会話の健全性”向上の取組を展開しており、それが広告収入の拡大につながった形だ。特に米国での広告の売上高は前年同期比26%増と好調だった。
ジャック・ドーシーCEOは発表文で「われわれはTwitterの悪用とその影響を減らすために積極的に取り組んでいる。(中略)また、新アプリ(twttr)のプロトタイプを公開することで、Twitterでの会話をより豊かにすることを目指す」と語った。
twttrは、現在一部のユーザーの間でテスト中の新公式アプリ。まだ公開して30日だが、多数のフィードバックを得ており、改良中という。
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