「ペイント」、Windows 10の次期アップデート(ビルド1903)でも命拾い
Microsoftが「間もなくMicrosoft Storeに移動する」と警告している描画アプリ「ペイント」が、Windows 10の次期大型アップデートでもプリインストールされるとMicrosoftの中の人がツイートした。
「Microsoftペイントはビルド1903に含まれる予定だ。当面はWindows 10に留まる」──米Microsoftで上級プログラムマネジャーを務めるブランドン・ルブラン氏が4月23日(現地時間)、そうツイートした。
Microsoftペイントは、Microsoftが1985年にリリースした「Windows 1.0」から35年間、ずっとWindowsのプリインストールアプリとして提供されてきた描画アプリだ。Microsoftが2017年7月にWindows 10のアップデートでプリインストールしなくなると予告し、大きな反響を呼んだ。
その後、プリインストールはしないがWindowsストアで無料で提供すると発表した。
それ以来、(現在はWindows 10にプリインストールされている)ペイントのツールバーにある「製品の警告」ボタンをクリックすると、「ペイントは間もなくMicrosoft Storeに移動されます。移動されても、引き続き無料でダウンロードできます。」と表示される。
ところが、Windows Inside Previewの最近のビルド(18336)ではこのボタンが表示されなくなったことから、ペイントの移行が取りやめになったのではないかといううわさが広まっていた。
ルブラン氏のツイートは、米情報サービス企業に勤めるエンジニア、ラファエル・リベラ氏が警告ボタンがなくなったことについてツイートしたことから始まった会話にコメントしたものだ。
ペイントのほとんどの機能は「Paint 3D」に移植されているものの、使い慣れたペイントから離れたくないというユーザーはまだ多い。ルブラン氏は「当面」と言っているので、ペイントが今後どうなるのかはまだ不明だ。
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