かわいいAIロボット「COZMO」のAnki、倒産か──Recode報道
AI搭載で表情豊かな小型ロボット「COZMO」で知られる米Ankiが全従業員を解雇し、廃業すると米Recodeが報じた。COZMOは成功していたが、資金調達で投資家と合意できなかったとしている。
日本でもAIロボット「COZMO」を販売する米Ankiが倒産すると米Recodeが4月29日(現地時間)、同社の声明文を添えて報じた。
Ankiは2010年創業のカリフォルニア州サンフランシスコに拠点を置く非公開企業。JP Morgan ChaseやAndreessen Horowitzなどから累計2億ドル以上を調達し、2017年の売上高は約1億ドルだった。
Recodeによると、同社は約200人の従業員全員を解雇し、5月1日付で廃業するという。創業者のボリス・ソフマンCEOは従業員に対して数日前、新たな資金調達で投資家との話し合いが土壇場で破談したと説明した。
米Engadgetが公開したAnkiの声明文には、多様なAIロボットによる未来を構築するには多額の資金が必要で、そのためのあらゆる財務手段を追及したが、資金調達で投資家との合意に達することができなかったとある。
Ankiは2013年のWWDCでカーレースゲーム「Anki Drive」を披露して注目を浴びた。2016年に発売したCOZMOは愛らしい表情で人気を呼び、2017年には英国とフランスのAmazonのおもちゃ部門でベストセラー商品になった(リンク先はPDFの発表文)。COZMOは日本ではタカラトミーが扱っており、販売価格は税別で2万6980円。
2018年にはKickstarterで4代目のロボット「Vector」を立ち上げ、現在249.99ドルで販売している(日本では未発売)。
現在販売している製品や今後のサポートなどについてはまだ不明だ。
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