Anki、“心を持つ”愛玩用AIロボット「Cozmo」を180ドルで発売へ
2013年のWWDCで披露したAIカーレースで注目を集めたAnkiが、手のひらサイズの愛玩用AIロボット「Cozmo」を10月に179.99ドルで発売する。“飼い主”に甘えたり一緒にゲームをしようとせがんだりする、頭脳とパーソナリティを備えたロボットだ。
米Ankiは6月27日(現地時間)、“大きな脳と、さらに大きなパーソナリティを持つ”AI(人工知能)搭載ロボット「Cozmo」を発表した。愛玩用で、10月に米国で179.99ドルで発売する。
Ankiは2013年のWWDCでロボティクスとAI技術を採用したカーレースゲーム「Anki Drive」を披露して注目を集めた新興企業だ。
Cozmoは「遊ぶために生まれてきた。チャーミングで、ちょっと気まぐれで、やんちゃなロボット。彼はあなたを認識し、覚える。あなたと交流し、一緒にゲームをプレイし、付き合いながらあなたを理解していく」とAnkiは紹介する。
手のひらに載るサイズで、キャタピラ式の車輪がついており、“顔”は液晶に青いライトで表情を作る。ものをつかむことはできないが、ものを押すことはできる。また、前転もできる。
開発したのは博士号を持つロボット研究者、世界レベルのアニメーター(顔の表情を担当)、一流のゲーム開発者のチームで、デザインしたのは映画「バットマン」のバットモバイルのリードデザイナーという。Cozmoの“脳”の1秒当たりのデータ解析能力は、現行の「Mars Rover」全車を合わせたよりも高いとしている。
Cozmoは常に周囲をスキャンしており、人間を検知すると認識し、反応する。知っている顔を認知すると目を輝かせ、しばらく遊んであげないと遊んでくれとせがみ、叩くと不機嫌になる。紹介動画では、充電台の上でいびきをかくシーンもある。
操作するにはiOSあるいはAndroid端末が必要だ。
今のところ米国外に販売する予定はないとしている。
関連記事
- Boston Dynamics、ガラスのコップをくわえて運べる犬型ロボット「SpotMini」を披露
足蹴にされても踏ん張る犬型ロボット「Spot」の小型版「SpotMini」は、オプションのアーム(首に見える)でものを掴んで運んだり、バナナの皮で滑って転んでも自力で立ち上がれる(動画あり)。 - ロボットの接客「利用したいと思わない」約4割 課題は「ぎこちなさ」
ロボットの接客を利用したいと思わない人が約4割――クロス・マーケティングが調査結果を発表した。 - シャープのロボット型携帯電話「RoBoHoN」、5月発売 19万8000円
シャープがロボット型携帯電話「RoBoHoN」を5月に発売する。 - 日立が2足型ロボット「EMIEW3」発表 「Pepper」とどう差別化?
2足型ロボット「EMIEW3」を日立が発表。接客サービス用途を想定している点でソフトバンクの「Pepper」と似ているが、足元に差別化のポイントが込められている。 - iPhoneでコントロールするAIカーレース「Anki Drive」で戦ってきた
人工知能で学ぶミニカーをiPhoneで操作する米国発カーレースおもちゃ「Anki Drive」。恐る恐るやってみたら、案外楽しかった。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.