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4台のブラビアが作る「8Kの窓」 ソニーが空間演出の新提案

窓に見立てたディスプレイに高精細の風景動画を映し出す。ソニーなど3社がデジタルサイネージ「4K/8K ピクチャー ウィンドウ」を発表した。オフィスやホテル、店舗などの空間演出の手段として提供する。

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 ソニーマーケティングは5月16日、窓に見立てたディスプレイに高精細の風景動画を映し出すデジタルサイネージ「4K/8K ピクチャー ウィンドウ」を発表した。オフィスやホテル、店舗などの空間演出の手段として6月12日から販売する。


55型4Kディスプレイ4台を縦にして並べた8Kの窓

 ソニーが「BRAVIA」ブランドで販売している業務用4K液晶ディスプレイを使用。4K/8K風景映像の配信事業を手掛けるランドスキップ(東京都港区)、「BrightSign」ブランドのデジタルサイネージプレーヤーを販売するジャパンマテリアル(三重県)と共同で展開する。

 ディスプレイは90度回転させた状態で4台まで連結が可能。75型4台の場合、幅4メートル、高さ1.7メートルの大画面になる。これに4台の4Kカメラを並べて撮影した風景動画を表示すれば、合計で約3300万ピクセルの「8Kの窓」になる。ディスプレイのフレームを木製の窓枠のように装飾する「ピクチャーフレーム」は、朝日木材加工と凸版印刷が担当した。


フレームを木製の窓枠のように装飾する「ピクチャーフレーム」

 コンテンツ制作を担当するランドスキップの下村一樹代表によると、8Kカメラではなく4Kカメラ4台を使用するのは画質面でメリットがあるからだという。「8Kカメラ1台の方が撮影の手間は少ない。しかし、画面を4つに分ける際、トリミングによって解像度が少し下がってしまう」。ハイダイナミックレンジ(HDR 10)にも対応している。

 ソニーマーケティングジャパンの光成和真氏(ビジネスソリューション本部開発営業部 営業3課 統括課長)は、「現在のデジタルサイネージはフルHD(1920×1080ピクセル)が主流。4Kや8Kのシステムを低コストで提供することで利用シーンを広げたい」と話す。


左からジャパンマテリアル グラフィックスソリューション部の早坂悠吾部長、ソニーマーケティングジャパンの光成和真統括課長、ランドスキップの下村一樹代表

 システムの参考価格は、55型ディスプレイ4台とSTB(セットトップボックス)4台で100万円(税別)。専用コンテンツの「8Kピクチャー ウィンドウ」(4K×4枚)は月額6万円(税別)で毎月3コンテンツが更新される。


BrightSignのセットトップボックス。ディスプレイ1台に1台必要になる

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