LINEスタンプ、専用アプリで作ると売れても「分配金なし」に 理由を聞いた
LINEスタンプ作成アプリ「LINE Creators Studio」で作成、申請、販売したスタンプの売り上げに対する分配金が0円になるとTwitter上で話題になっている。
LINEはこのほど、コミュニケーションアプリ「LINE」のスタンプをスマートフォン上で作って販売できるアプリ「LINE Creators Studio」(iOS、Android)の規約を変更し、スタンプの売り上げに対する制作者への分配金を撤廃した。6月26日以降に作成したスタンプが対象。ネット上では「スタンプが増えなくなりそう」「告知が小さくて見落としそうになった」など不満の声が上がっている。
LINE Creators Studioは、スタンプに使う写真やイラストの作成の他、審査を受け、販売するまでを完結できるアプリ。これまでLINE Creators Studioで作成、販売したスタンプの売り上げは、35%が制作者の取り分だった。25日以前に申請して販売中のスタンプは26日以降も分配金を受け取れるが、26日以降は分配金自体がなくなる。
併せてスタンプ制作者は、LINE Creators Studioで作成したスタンプを自分用に無料でダウンロードできるようになった。これまでは自分で作ったスタンプでも購入する必要があった。
LINEは分配金撤廃の理由について「LINE Creators Studioは、17年のリリース当初から『自分専用のLINEスタンプを作る』というスタンスのアプリとして運営している。自分用のスタンプを無料でダウンロードできるようにしたコストを相殺するため、分配金を0円にした」と説明している。LINE Creators Studioは、自分のペットや子どものスタンプを作りたいという理由で使うユーザーが多く、アプリでスタンプを作成したユーザーのうち、これまでに分配金の受け取りを申請したのは1%以下だという。
LINEスタンプの作成は、一般的な画像編集ソフトなどでも行える。8〜40個の画像を作成し、Webブラウザで「LINE Creators Market」にアップロード、審査を通れば販売できる。LINE Creators Marketで申請、販売したスタンプは、これまでと同様に制作者が35%の分配金を受け取れる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
LINE、月額240円で「クリエイターズスタンプ」使い放題に
LINEのクリエイターズスタンプが月額240円で使い放題になる「LINEスタンプ プレミアム」が登場。学生には月額120円で提供する。LINE自作スタンプ、上位10人の平均販売額は7億7000万円
「LINE Creators Market」で、販売総額が690億円を超えた。上位10人の累計販売額は平均7億7357万円。ユーザーの“信用”を数値化「LINE Score」提供開始 ローンの「貸付利率」をスコアで変動
ユーザーの信用度を数値化する「LINE Score」が始動。数値に応じ、LINE Payでのポイント付与率を上げる他、他社のサービスを安く使えるクーポンも提供。貸付利率が変動するローンサービスも今夏始める。音声操作の「LINEカーナビ」発表 トヨタのカーナビエンジン利用、LINE返信も
マートフォン向けカーナビゲーションアプリ「LINEカーナビ」を発表。トヨタ自動車のカーナビエンジンを利用し、LINEの音声アシスタントを介して音声操作する。9月以降に無料で提供する。LINE、グループトーク機能を拡張した「OpenChat」発表 友人以外も追加可、トークごとにプロフィール設定可能
LINEアプリのグループトーク機能を拡張した「OpenChat」(オープンチャット)が発表。19年夏に提供予定。