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ロシア連邦保安庁の請負業者サーバへの攻撃でTor匿名化解除プロジェクトなどが暴かれる

「0v1ru$」と名乗るハッカーが、ロシアの国家諜報機関FSBの請負業者、SyTechのサーバから7.5TBのデータを盗んだとツイート。データはメディアに提供され、FSBからSyTechが請け負ったというTorの匿名化解除やメールを監視するプロジェクトが暴かれた。

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 ロシアの国家諜報機関、ロシア連邦保安庁(FSB)の請負業者SyTechに侵入して7.5TBものデータを奪ったと、「0v1ru$」と名乗るハッカーが7月13日、スクリーンショットを添えてツイートした(このツイートおよび0v1ru$のアカウントは既に削除されている)。英BBCのロシア版が7月19日、入手したというデータ内容の概要を含めて報じた。

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0v1ru$のツイート(キャッシュより)

 SyTechのWebサイトは現在、アクセスできない状態になっている。

 0v1ru$は別のハッカー集団Digital Revolutionとデータを共有し、Digital Revolutionが複数のメディアにこのデータを提供した。いずれもSyTechがFSBと関連する研究所から請け負ったプロジェクトに関するものという。

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Digital Revolutionのツイート

 BBCは、Digital Revolutionから入手したというデータの内容をいくつか紹介した。例えば「Nautilus-S」と名付けられたプロジェクトはTorの出力ノードを操作することで匿名化を解除することを目的としている。P2Pネットワークに侵入するプロジェクト「Reward」、ロシア企業のサーバ上のメールを監視するプロジェクト「Mentor」なども紹介した。

 SyTech、FSB、ロシア政府からは本稿執筆現在、コメントなどはまだない。

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