Facebook、「iOS 13」と「Android 10」での位置情報設定について説明
「Android 10」と「iOS 13」がアプリによる位置情報収集についてプッシュ通知を表示するようになることを受け、Facebookがモバイルアプリの位置情報収集について説明した。
米Facebookは9月9日(現地時間)、米Googleが4日にPixel向けに公開した「Android 10」と、米Appleが数週間後に公開するとみられる「iOS 13」で表示される位置情報利用についてのプッシュ通知について説明した。
これらの新しいOSでは、アプリによる位置情報収集についてプッシュ通知が表示されるようになる。それまで意識せずにバックグラウンドでの位置情報収集を許可していたユーザーでも、このプッシュ通知で設定を把握できる。プッシュ通知をタップすると、設定変更画面が開く。
Android 10では、アプリによる位置情報収集設定が3段階になり、バックグラウンドでの収集だけを無効にすることも可能になった。Facebookは、Androidの[設定]→[位置情報]で「位置情報の使用」を有効にしていても、Facebookアプリの位置情報設定を無効にしたら、位置情報を集めないと説明した。
「iOS 13」ではさらに詳しく、位置情報収集について確認できる。アプリがユーザーの位置情報をバックグラウンドで使用すると、プッシュ通知が届く。アプリがどのような目的で、それまでに何回位置情報を集めたかが地図付きで表示される。こちらもアプリごとに設定を変更できる。
Appleは、iOS 13ではアプリがWi-FiスポットやBluetoothから位置情報を割り出そうとする行為もブロックすると説明したが、FacebookはいずれのOSでも、位置情報を無効にしても「チェックインやイベント、ネット接続関連の情報などを使ってユーザーの現在地を把握する場合がある」としている。
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