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「Android 10」正式版リリース まずはPixelシリーズにローリングアウト
Googleが「Android 10」(コードネーム:Android Q)の正式版をリリースした。まずはPixelシリーズにローリングアウトしていく。ナビゲーションバーのないジェスチャーナビゲーションやシステム全体のダークテーマなどの新機能が使える。
米Googleは9月3日(現地時間)、モバイルOS「Android 10」の正式版をリリースしたと発表した。まずはオリジナル端末「Pixelシリーズ」(PixelとPixel XL、Pixel 2とPixel 2 XL、Pixel 3/3aとPixel 3/3a XL)に同日からローリングアウトしていく。サードパーティーの端末については「パートナーと協力して今年Android 10にアップグレードしていく」としている。
同社は8月22日にコードネームで「Android Q」としていた新OSの正式名称を「Android 10」と発表した。先代の「Android 9 Pie」まで続けていたお菓子にちなんだサブネームはなくなった。
ロゴとベースカラーも変わり、AndroidのWebサイトに使われている配色もこのベースカラーになった。
このWebサイトでは、10の新機能を紹介している。
- Live Caption(字幕):動画やポッドキャスト、ビデオチャット(Duo)や音声チャットでリアルタイムの字幕が表示される機能。年内にまず英語で使えるようになる予定
- Smart Reply(スマート リプライ):Gmailでは既に使えるAIが返事の候補を表示する機能。Android 10では返事だけでなく、相手のメッセージに含まれる地名や店名をGoogleマップで開くボタンも表示する
- Sound Amplifier(音声増幅):ユーザー補助機能の1つで2月にリリースされていたが、UIなどが改善された
- Gesture Navigation(ジェスチャーナビゲーション):[設定]で、ナビゲーションバーのないUIに切り替えられる
- Dark Theme(ダークテーマ):ダークテーマがシステム全体で設定できる。[設定]で設定するか、バッテリーセーバーをオンにするとシステムのUIがダークになり、対応するアプリもすべてダークテーマになる
- プライバシー関連:位置データ制御の改善、アプリによるトラッキングの防止、外部ストレージのデータ保護、など
- 位置情報制御:プライバシー関連の1つ
- セキュリティアップデート:セキュリティアップデートがアプリのアップデートと同様にGoogle Playから直接配信されるようになるので、従来よりすぐ適用できる
- フォーカスモード:指定したアプリの通知やバックグラウンド稼働を停止することで集中力を高める機能。β版として登場
- ファミリーリンク:子どもの端末利用状況をチェックしたり利用制限をかけたりできる機能
筆者のPixel 3は日本時間の4日午前6時ごろにアップデート可能になった。
Android 10のWebサイトには、この他の新機能もまとまっているのでそちらも参照されたい。
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【更新履歴:2019年9月4日午後7時30分 新機能の日本語での名称を()で追加し、字幕はまだ使えないことも追記しました。】
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