DisneyのアイガーCEO、Appleの取締役を辞任 競合する「Disney+」と「Apple TV+」のスタート前に
Appleの取締役を2011年から務めてきたWalt Disneyのボブ・アイガーCEOが、Appleの取締役を辞任した。Appleは9月10日、Disneyが11月12日に月額6.99ドルで提供開始する「Disney+」と競合する「Apple TV+」を11月1日に月額5ドルで提供すると発表した。
米Walt Disneyのボブ・アイガーCEOが9月10日(現地時間)、米Appleの取締役を辞任した。Appleが米証券取引委員会(SEC)に提出した13日付の文書で明らかになった。
Appleは理由を発表していないが、Appleが11月にスタートする「Apple TV+」が、Disneyがやはり11月から提供を開始する定額動画サービス「Disney+」と競合するためとみられる。アイガー氏が辞任を表明した10日に、AppleはスペシャルイベントでApple TV+の開始時期と価格を発表した。
アイガー氏はAppleの共同創業者、故スティーブ・ジョブズ氏と親しく、2006年にはDisneyがジョブズ氏創業のPixarを買収し、ジョブズ氏が亡くなった2011年にAppleの取締役に就任した。
当時のAppleはまだiPhoneやMacなどのハードウェアの販売を中心とする企業だったが、2015年に「Apple Music」を立ち上げ、今年3月には定額動画サービスとしてApple TV+を発表した。
AppleはiPhoneの売り上げが伸び悩む中、1月の業績発表でハードウェア以外のサービス(Apple Musicなどのデジタルコンテンツやサービス、AppleCare、Apple Pay、ライセンスビジネスなど)の売り上げが好調だとアピール。10日のスペシャルイベントでApple TV+の価格を(Disney+の月額6.99ドルより安い)月額5ドル(日本では600円)と発表した。
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