「iPhone 11 Pro Max」をiFixitが分解 双方向ワイヤレス充電チップらしきものを発見
「iPhone 11 Pro Max」をiFixitがさっそく分解。うわさがあったが結局搭載されなかった「双方向ワイヤレス充電」のためのハードウェアらしきものが見つかった。
米Appleが9月20日に発売した「iPhone 11 Pro Max」を、米iFixitがさっそく分解し、分解レポートを公開した。
Appleが発表しないRAMの容量は4GBで、(iFixitが分解した個体は)韓国SK hynix製。64GBのストレージは東芝製だった。
iPhoneシリーズとしては初めて、2つ目のバッテリーコネクタがあることが分かった。このコネクタはワイヤレス充電コイルに直接繋がっている。
また、バッテリーの裏に“謎の基板”があり、バッテリーとワイヤレス充電コイルとTaptic Engineを接続しているのが見つかった。
iFixitは「Appleはバッテリーの化学的経年劣化を抑えるために新たなハードウェアを追加したとサポートページで説明しているので、この謎の基板はそのためのものなのだろうが、双方向ワイヤレス充電用のハードウェアのように見える」としている。
iPhone 11 Pro/Pro Maxには双方向ワイヤレス充電機能が搭載されると発表直前までうわさされていたが、結局搭載されなかった。双方向ワイヤレス充電とは、他のワイヤレス充電対応機器をスマートフォンで充電できるようにする機能で、韓国Samsung Electronicsの「Galaxy S10」などに搭載されている。
Apple関連予測で定評のあるアナリスト、ミン=チー・クオ氏はiPhone発表前日に、双方向ワイヤレス充電機能は「充電効率がAppleの要件を満たさない可能性があるため、廃棄される可能性がある」と語った。
恒例の“修理しやすさ”の評価は「iPhone XS」と同じ10点満点の6点。バッテリー周りの配線がシンプルになり、多くのパーツにアクセスしやすくなったことがプラスだが、背面ガラスが割れた場合は筐体全体を交換する必要があることがマイナス要因としている。
写真が豊富な分解レポートはiFixitのWebサイトで読める。
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