Amazon、無線イヤフォン「Echo Buds」や新型「Echo Dot」など15の新ハードウェア発表
Amazonが本社キャンパスで発表イベントを開催し、Alexa搭載無線イヤフォンやメガネ型端末、「Echo」と「Echo Dot」の新モデル、ハイエンドの「Echo Studio」、Alexa対応オーブンレンジなど15の新製品を発表した。
米Amazon.comは9月25日(現地時間)、シアトルの本社キャンパスで開催した「Amazon Devices Event」で、Alexa搭載無線イヤフォンやメガネ、Echoシリーズの新モデルなど、合計15の新しいハードウェアを発表した。米国ではほとんどが同日予約開始または発売される。【UPDATE】日本で発売が確認できたもの(新「Echo」、新「Echo Dot」、「Echo Studio」、「Echo Flex」)については日本の価格(税込み)を追加した。
同日発表されたAlexaの新機能は、別記事にまとめた。
「Echo」と「Echo Dot」の新版
「Echo」は第3世代になり、デザインが「Echo Plus」に近くなった。Dolbyの360度スピーカーを搭載し、音質が良くなったという。新色「Twilight Blue」が加わった。価格は99.99ドルで10月発売。日本での販売価格は1万1980円で10月発売。
「Echo Dot」も第3世代で、メッシュの側面にデジタル時計がLEDで表示されるようになった。ユーザーが最も尋ねるのが時間だったので、とのこと。また、外の気温やタイマーもこのLEDで表示する。価格は59.99ドルで10月発売。日本では6980円で10月発売。
ハイエンドスピーカー「Echo Studio」
「Echo Studio」は、SonosやAppleの「HomePod」対抗のハイエンドスマートスピーカー。Amazonは「Dolby Atmosの3Dオーディオを提供できる初のスマートスピーカー」と説明する。価格は199.99ドルで当日発売。日本では2万4980円で12月発売予定。
ディスプレイ付き中間サイズの「Echo Show 8」
Googleが「スマートディスプレイ」と定義するディスプレイ付きスマートスピーカーの新モデルとして、「Echo Show 8」が登場。10インチの「Echo Show」(229.99ドル)と5.5インチの「Echo Show 5」(89.99ドル)の中間サイズだ。価格は129.99ドルで11月発売の予定。
壁のコンセントに差すタイプの「Echo Flex」とモーションセンサー
「Echo Flex」は壁のコンセントに直接差すタイプのスマートスピーカー。スピーカーは音楽再生向きではないが、Alexaとの対話が可能。USBポートを備えるので、スマホの充電などにも使える。価格は24.99ドルで11月発売の予定。日本では2980円で11月発売予定。
新しい「Contact and Motion Sensor API」を採用したモーションセンサーとスマート常夜灯も発売する。価格はそれぞれ14.99ドルで、発売時期は発表されなかった。
色が変わるスマートランプ「Echo Glow」
「Echo Glow」は子どもがAlexaで照明を点滅させるのが好きなことをヒントに開発された子ども向けのスマート照明。Alexaで点灯・消灯できる他、7色に変化させたり、キャンプファイアのようなエフェクトをかけたりできる。価格は29.99ドルで11月発売予定。
「AirPods」対抗の無線イヤフォン「Echo Buds」
「Echo Buds」はAlexa搭載の無線イヤフォン。BA(バランスドアーマチュア)ドライバーを両耳に搭載し、Boseとの提携でノイズリダクション機能「Bose Active Noise Reduction」も採用した。ダブルタップすることでノイズリダクションをオン・オフできる。また、長押しすることで接続しているスマートフォンの音声アシスタント(SiriおよびGoogleアシスタント)も使える。バッテリー持続時間は約5時間。AppleのAirPodsのように付属のケースで充電する。価格は129.99ドルで10月発売予定。
メガネ型Alexa端末「Echo Frames」
「Echo Frames」はメガネ型ウェアラブルだが、カメラやディスプレイは搭載せず、AR機能はない。Alexaをハンズフリーで使うことが目的のデバイスだ。見た目が普通のメガネで、度付きレンズを入れることも可能。マイクとタッチパッドで命令を入力し、スピーカーでAlexaの答えを聞く。重さは31g。まずは招待制で販売する。価格は179.99ドル。
指輪型Alexa端末「Echo Loop」
「Echo Loop」は指輪型ウェアラブル。マイクとスピーカーでAlexaを使える他、触覚エンジンで接続したスマートフォンへの着信などを振動で知らせる。まずは招待制での販売で、価格は129.99ドル。
電子レンジに続くAlexa家電は「Amazon Smart Oven」
Amazonは昨年のAmazon Devices Eventで電子レンジ「AmazonBasics Microwave」を発表した。今回は、対流式オーブン機能もあるオーブンレンジ「Amazon Smart Oven」を披露した。電子レンジ同様、Alexa端末と接続し、Alexaへの命令で調理できる。プリセットのレシピでは、途中で材料をかき混ぜる必要があるときなどにAlexaが知らせる。傘下のWhole Foodsなどの食品パッケージのバーコードをAlexaアプリで読み込むことで、適切な調理法がセットされる(例えばブロッコリーのゆで時間など)。価格は、Echo Dotが1つ付いて249.99ドル。11月発売予定。
「Ring」のホームセキュリティ関連製品
2018年に買収したホームセキュリティ企業Ringの、「Indoor Cam」(59.99ドル)、「Stick Up Cam」(99.99ドル)、「Retrofit Alarm Kit」(199ドル)も発表した。
また、ペットの首に付けて行動を追跡する「Ring Fetch」も紹介した。これは来年発売の予定。
Eeroのルータも新モデルに
Amazonが2月に買収したWi-Fiメッシュルータの米eeroのルータも新モデルになった。形はほとんど変わらないが性能が向上した。価格は99ドル(3パックで249ドル)で、同日発売。
【更新履歴:2019年9月26日午前7時50分 日本で発売されるものは日本での販売価格を追加しました。】
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