ボーズ、睡眠サポートイヤフォン「sleepbuds」販売を終了 故障相次ぎ解決のめど立たず
米Boseが睡眠サポートイヤフォン「Bose noise-masking sleepbuds」の販売を打ち切ると発表した。電源周りにトラブルが生じ、解決の見通しが立たなかった。
米Boseが睡眠サポートイヤフォン「Bose noise-masking sleepbuds」の販売を打ち切ると発表した。電源周りのトラブルが生じ、解決の見通しが立たないことを理由に挙げている。
sleepbudsは、Boseが2018年6月に発売した眠りをサポートするためのイヤフォン。同社のノイズマスキング技術を用い、装着した人が外部の音を知覚しにくくする他、入眠をサポートする「sleeptrack」という音源を再生できる。日本でも18年9月に3万円(税別)で発売した。
Boseは、ゼネラルマネジャーのJohn Roselli(ジョン・ロッセーリ)氏の名前で、経緯を説明している。「私たちは、入眠に苦労している何百万人もの人々のために何かをしたいと思っていました。技術的に複雑であることは分かっていたため、大規模な投資を行い、特殊なコンポーネントを調達し、複数のブレークスルーも実現した」(Roselli氏)。
しかし、一部の製品で「完全に充電されない」「予期せず電源が落ちる」といった問題が発生。当初はソフトウェアとファームウェアのアップデートで解決できると考えていたが、調査は難航し、Roselli氏は「バッテリーは安全だが、想定通りに動作しない」と解決のめどが立たない状況にあるとした。また最近は障害の発生件数が増加傾向にあり、sleepbudsの販売を打ち切る決断をした。
Boseはユーザーに対し、19年の12月末までにsleepbudsを返品すると全額を払い戻すと発表している。日本でも同様に対応する。
【追記:2019年10月4日16時00分更新 ※日本でも同様の告知が出たため、記事を修正・追記しました】
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