WarnerMediaの定額動画サービス「HBO Max」は2020年5月に月額14.99ドルでスタート
AT&T傘下のWarnerMediaが、定額動画サービス「HBO Max」を2020年5月に米国で開始する。月額14.99ドルとApple TV+やDisney+より高いが、AT&Tのプランによっては無料になる。「ゲーム・オブ・スローンズ」のスピンオフ作品「House of The Dragon」など多数のオリジナルコンテンツも視聴できる見込み。
米AT&T傘下の総合メディア企業WarnerMediaは10月29日(現地時間)、定額動画サービス「HBO Max」を2020年5月に米国で開始すると発表した。月額14.99ドルと、11月にサービス開始予定の競合する「Apple TV+」(4.99ドル)や「Disney+」(6.99ドル)より高めの設定だ。
ただし、HBOを利用しているAT&Tの顧客や、インターネットをバンドルしている顧客は従来どおりの契約でHBO Maxをそのまま利用できる。
HBO Maxでは、Warner Bros.、New Line Cinema、DC、CNN、Turner、Crunchyroll、Rooster Teeth、Looney TunesなどのWarnerMediaのコンテンツ、「Max Originals」のオリジナルコンテンツなど、立ち上げ段階で1万時間以上のコンテンツを視聴できる。コンテンツのラインアップは専用ページにまとめられている。
オリジナル作品の1つとしてHBOの大ヒット作品「ゲーム・オブ・スローンズ」のスピンアウト作品「House of The Dragon」を制作中であることも発表された。オリジナルシリーズよりも300年前を舞台にした、ターガリエン家についてのドラマになる。いつごろの公開なのか、HBO Max独占になるのかなどの詳細は公表されていない。
WarnerMediaは、2025年末までに米国、中南米、欧州でのHBO Max加入者を最大1億4000万人獲得する目標。AT&TはHBO Maxに2020年だけで15〜20億ドル投資する計画だ。
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