速報
5Gに注力するHuawei、中国スマートフォン市場シェアが過去最高の42%に──Canalys調べ
Canalysの調査によると、Huaweiの7〜9月期の中国でのスマートフォン出荷シェアが過去最高の42%だった。5Gに注力する同社の出荷台数は前年同期比66%。中国では11月1日から5Gの商用サービスがスタートする。
調査会社Canalysが10月30日に発表した第3四半期(7〜9月)の中国でのメーカー別スマートフォン出荷に関する調査結果によると、中国Huaweiが出荷台数を前年同期比66%と大きく伸ばし、市場シェアは過去最高の42%になった。
中国での総出荷台数は3%減だが、前四半期よりは0.2%増の9億7800万台だった。Canalysが31日に発表した世界のスマートフォン総出荷台数は35億2400万台。Huaweiは世界では韓国Samsung Electronicsに次ぐ2位だった。
ルータなどの5G関連製品も製造するHuaweiは、中国における5Gネットワークの展開での事業者との緊密な関係により、その優位性をさらに強固にするだろうとCanalysは予測した。中国では11月1日から5Gの商用サービスがスタートした。
Huawei以外のトップ5メーカーのOppo、Vivo、Xiaomi、米Appleは、いずれもシェアを落とした。
Huaweiは米国による「禁輸措置」により、「Mate 30」などの新端末には米Google製のアプリをプリインストールしておらず、欧州などでの出荷は減少するとみられている。
同社は8月にオリジナルOS「HarmonyOS」を発表した。これをスマートフォンにも搭載するかどうかは不明だが、このOSと5G製品によるエコシステムを構築しようとしている。
関連記事
- 世界スマートフォン出荷台数、2年ぶりに前年同期比プラスに──Canalys調べ
調査会社Canalysによると、7〜9月期の世界でのスマートフォン出荷台数が、2年ぶりに前年同期比プラスに転じた。メーカー別のトップは韓国Samsungで、2位は米国の制裁で逆風にある中国Huawei。3位は米Appleだった。 - 5G折り畳みスマホからスマートホームまで 脱GoogleのHuaweiが披露した新ハードウェア
Huaweiが中国の新センでハートウェア発表イベントを開催。目玉はフラグシップスマホの5G対応モデルでしたが、他にもいろいろな新製品を披露しました。まとめて紹介されるとかなりのインパクトです。 - Huawei、独自アプリエコシステム「HMS」に10億ドル投資 「Mate30」イベントで発表
Huaweiが、最新フラグシップ端末「Huawei Mate30」の発表イベントで、独自のアプリストア「Huawei App Gallery」を充実させるため、開発者向けエコシステム「HUAWEI Mobile Services」(HMS)に10億ドルを投じると発表した。Mate30ではGMSが使えず、GoogleマップなどのGoogleアプリはプリインストールされていない。 - 「Huawei問題」の本質は何か
Huawei対米国の戦いはあまりに影響が大きい。どこが問題視されており、これからどのような影響が出るのか、論点を整理した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.