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世界スマートフォン出荷台数、2年ぶりに前年同期比プラスに──Canalys調べ:調査レポート
調査会社Canalysによると、7〜9月期の世界でのスマートフォン出荷台数が、2年ぶりに前年同期比プラスに転じた。メーカー別のトップは韓国Samsungで、2位は米国の制裁で逆風にある中国Huawei。3位は米Appleだった。
調査会社Canalysが10月31日に発表した第3四半期(7〜9月)の世界でのメーカー別スマートフォン出荷に関する調査結果によると、総出荷台数が2年ぶりに前年同期比で増加に転じ、1%増の3億5240万台だった。
首位は韓国Samsung Electronicsで、出荷台数は11%増の7890万台、市場シェアは2ポイント増の22.4%。営業利益を犠牲にして販売価格を抑える戦略が奏功したとCanalysは分析する。
2位は中国Huaweiで、出荷台数は29%増の6680万台、市場シェアは4.1ポイント増の19.0%だった。中国国内での出荷台数が66%も伸びたことで堅調だった。中国以外での出荷台数に貢献したのは主に米国による「禁輸措置」が実施される前に発売した「HUAWEI P30 lite」などであり、「まだ困難な時期を脱したとは言えない」とCanalys。
3位は米Apple。出荷台数は7%減の4350万台で、市場シェアは1.1ポイント減の12.3%だった。9月の新端末発表を待つ買い控えの影響とみられるが、「iPhone 11」などの新端末は(同四半期内の)9月13日に発売されており、もう少し出荷台数が伸びてもよかったとCanalysはコメントした。
【訂正:2019年11月1日午後11時20分 出荷台数に誤りがあったため、修正しました。】
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