2018年の世界スマートフォン出荷、2017年に続き前年比減 Appleは四半期で2位に復帰──IDC調べ:調査レポート
IDCによる最新の世界スマートフォン出荷に関する調査報告によると、2018年通年の出荷台数は前年比4.1%減で、2年連続の前年割れだった。10〜12月期のメーカー別ランキングでは、2四半期連続3位だったAppleが2位に返り咲いた。
米調査会社IDCが1月31日(現地時間)に発表した2018年通年の世界におけるメーカー別スマートフォン出荷に関する調査結果によると、総出荷台数は前年比4.1%減で、2年連続の前年比減になった。総出荷台数は14億490万台だった。中国市場の停滞などが響いた。
通年のメーカー別ランクは、上位3社は前年と変わらず韓国Samsung Electronics、米Apple、中国Huawei。中国Xiaomiが中国OPPOを抜いて4位になり、OPPOは5位だった。2位のAppleと3位のHuaweiのシェアの差は、わずか0.2ポイントだ。
2018年第4四半期(10〜12月)では、第2四半期に3位に落ちたAppleが2位に復帰。同社は10〜12月期からiPhoneの出荷台数を公表しなくなったが、IDCによると前年同期比11.5%減の6840万台だった。Appleの発表によると、iPhoneの売上高は15%減の520億ドルだった。ティム・クックCEOは業績発表後の電話会見で、iPhoneの不調の一因は為替の影響だと強調し、新モデルの価格設定が不適切だったのではないかというアナリストの指摘を間接的に否定した。
首位のSamsungの出荷台数も減少し、シェアを1.3ポイント落とした。
3位のHuaweiは43.9%増と好調だった。同社の出荷の約半分が中国国内向けだが、国際市場で成長を続けているという。
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