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ソフトバンク投資先のWe、次期CEO候補としてT-Mobileのジョン・レジャーCEOが浮上
ソフトバンクが出資するWeの次期CEO候補として、T-Mobileのジョン・レジャーCEOに打診があったと報じられた。T-Mobileはソフトバンク傘下のSprintの買収の承認待ち状態。Weの会長にはSprintのCEOが指名されている。
シェアオフィスWeWorkを手掛ける米The We Company(以下、We)の次期CEO候補として、米T-Mobileのジョン・レジャーCEOの名前が挙がっていると、米CNBCなどが11月11日(現地時間)、情報筋の話として報じた。Weがレジャー氏に打診したという。
Weにはソフトバンクグループが巨額を投資しているが、8月に公開したIPO申請文書で約9億400万ドルの純損失を計上していることが明らかになった他、当時のCEO、アダム・ニューマン氏に関する疑惑も浮上し、同社はIPO申請を撤回し、ニューマンCEOは辞任した。
CNBCによると、レジャー氏は多数のCEO候補の1人であり、最有力ではないという。
レジャー氏率いるT-Mobileは、ソフトバンク傘下の米Sprintの買収計画を進めている。この買収が完了すれば、レジャー氏が新会社T-Mobile USのCEOになり、ソフトバンクの孫正義氏とSprintのマルセロ・クラウレCEOが取締役に就く予定と発表されている。だが、レジャー氏は買収完了後、CEOを退き、現在T-Mobileの社長兼COO(最高執行責任者)であるマイク・シーバート氏が引き継ぐとみられている。
クラウレ氏はWeの会長に指名されている。
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