「Facebook Pay」米国で提供開始 将来的にはInstagramでも
Facebookが新たな支払い機能「Facebook Pay」をまずは米国のFacebookとFacebook Messengerで提供開始した。将来的にはInstagramとWhatsAppでも利用できるようにする。提供地域も拡大していく計画だ。
米Facebookは11月12日(現地時間)、新たな支払い機能「Facebook Pay」を米国のFacebookとFacebook Messengerで提供開始したと発表した。将来的にはInstagramとWhatsAppでも利用できるようにし、提供地域も広げていく計画。
各アプリの設定で対応するクレジットカードあるいはPayPalのアカウントと連携させることで、FacebookとMessengerでの各種支払いに利用できる。ゲーム内購入、イベントチケットの購入、マーケットプレイスや一部のFacebookページで販売している製品の購入、Messengerでの友達への送金などだ。
同社が6月に発表した暗号通貨「Libra」のウォレット「Calibra」とは別のものだ(とFacebookは発表文であえて言及している)。Libraについてはマーク・ザッカーバーグCEOが10月、規制当局が承認するまで立ち上げないと明言した。
Facebook Payでは、Libra協会への加盟を見送ったPayPal、Visa、Mastarcardも使える。
Facebookは2007年に広告料金の支払いなどに使う「Facebook Payment」を開始し、2015年にはFacebook内での寄付を可能にした。
Facebook Payでは、カード番号や銀行口座番号などを暗号化して保存し不正なアクティビティはシステムで監視しているので安全だとしている。支払いではPINや生体認証を追加することもできる。
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