ピースオブケイクは11月13日、コンテンツ配信サービス「note」に、購入した有料記事の返金機能を追加すると発表した。ユーザーは12月中旬以降、購入から24時間以内に申請すれば、同社の審査後に返金を受けられる。同社は返金機能により、悪質な情報商材などの排除も見込む。
クリエイターは有料記事を投稿する際に、返金の可否を設定できるようになる。返金機能が乱用されることを防ぐため、返金申請の審査と返金処理はnoteが行う。返金機能を悪用したユーザーに対しては、アカウント停止を含む厳正な対処を行うという。
これまではユーザーからの返金希望があった場合、クリエイターとユーザーとの間でやりとりする必要があった。ピースオブケイクは返金機能を追加することで、個別対応に要していたクリエイターの手間を削減でき、ユーザーにとってもコンテンツを手軽に購入できる環境になるとしている。
さらに同社は「ネットで誰でも拾えるような一般論やコピペ、情報商材まがいな記事の売上は減少するかもしれない。ファンと深い関係性が築けるクリエイターのnoteは、いま以上の収益が発生するだろう」として、プラットフォームの健全性を維持したい考え。
返金機能の対象となるのは有料記事のみ。有料マガジン、定期購読マガジン、サポートは対象外。返金機能が追加される前に投稿された有料記事は全て返金できない設定となるが、クリエイター自身が返金を受け付けるように変更できる。返金機能の追加により、クリエイターの売上確定日は毎月の第1営業日から第2営業日に変更される。
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