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Uber、安全のための録音を米国でテスト開始か
Uberが、ユーザーの安全を守る対策の一環として、乗車中の音声を録音するオプトイン機能を米国でテストすると、米メディアが報じた。録音はドライバーもライダーも聴けず、暗号化されてUberのサポートに送られる。
米Uberが、サービス中の車中の音声を録音する計画だと、米Washington Postが11月20日(現地時間)、同メディアが入手し、Uberが認めた内部文書に基づいて報じた。
ドライバーとライダー(乗客)の双方の安全を守るための取り組みだ。録音はユーザーがオプトインすることでスタートする。この録音は暗号化され、ドライバーもライダーも再生することはできない。
文書によると、サービス終了時にユーザーは問題がなかったかを尋ねられ、問題があれば数タップで録音をUberに送信できるという。場合によってUberのカスタマーサポートがこの録音を再生し、必要な対処を行う。
Uberはこの録音機能を、“間もなく”米国内でテストする計画という。
昨年4月の米CNNの調査記事によると、過去4年間に103人のUberのドライバーが乗客への性的暴行や暴力で告訴されたという。同社はこの調査記事が公開される数日前に、安全対策を発表した。
ダラ・コスロシャヒCEOはその際、「テクノロジーにより、サービスはこれまでになく安全になる。Uberは安全について大きく前進しが、今後さらに強化していく」と語った。
また、9月に発表したアプリの刷新で、アプリでの911へのテキストメッセージ機能などの安全対策が追加される見込みだ。
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