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アニメ制作スタジオ「ティアスタジオ」運営会社が破産へ アニメーターらへの報酬の未払いも
アニメ制作スタジオ「ティアスタジオ」運営のネクストバッターズサークルが事業を停止し、今月中に破産申請を行う。
東京商工リサーチによると、アニメ制作スタジオ「ティアスタジオ」を運営するネクストバッターズサークル(東京都杉並区)が12月13日に事業を停止した。今月中に破産申請を行うとしている。負債総額は約4300万円で、アニメーターらへの報酬の未払い分も約800万円含まれているという。
ネクストバッターズサークルは2013年に設立したアニメーション制作会社。設立当初は制作協力を中心としていたが、18年以降はティアスタジオのスタジオ名で元請けとしてアニメ「ロード オブ ヴァーミリオン 紅蓮の王」「なんでここに先生が!?」の他、現在公開中の劇場版アニメ「フラグタイム」の制作も手掛けていた。
同社の資本金は50万円。近年は人件費が上がったことで採算が取れなくなるなど苦戦し、19年11月末には実質的に事業を停止。フラグタイム製作委員会によれば、代表者らと連絡が取りにくくなっているという。Twitter上では、関係者とみられるアカウントから「報酬の未払いがある」という報告が複数上がっている。
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