4月スタートのハリウッドレベル超短編配信サービス「Quibi」が機能紹介:CES 2020
4月にスマホ向け超短編配信サービスを開始予定の新興企業Quibiが、CES 2020でサービスについて説明した。Quibiは元Walt Disney Studios会長が立ち上げており、コンテンツは“最高品質のハリウッドスタイル”になる見込み。
米The Walt Disney Studiosの元会長、ジェフリー・カッツェンバーグ氏が立ち上げ、米HPEの元CEO、メグ・ホイットマン氏がCEOを務める米新興企業Quibiは1月8日(現地時間)、CES 2020で開催したカンファレンスで、4月にスタートする新動画配信サービス「Quibi」を紹介した。
カッツェンバーグ氏はDreamWorks Animationの共同設立者で、2018年にQuibiを立ち上げ、昨年3月にホイットマン氏をCEOに迎えた。Quibiは、スマートフォンでの視聴を前提にした「最高品質のハリウッドスタイルの作品を10分以内の“bite-sized”(一口サイズ)のフォーマットでスマートフォン向けに提供する」サービスを準備中だ。
これまでに既に、10億ドル以上を投じて7000以上(今回の発表で8500に増えた)のオリジナルコンテンツを制作することや、スティーブン・スピルバーグ監督による作品やザック・エフロンなどの人気俳優の主演作品を計画していることを発表済みだ。いずれも10分以内の短さで、シリーズものになる見込み。iPhoneおよびAndroidアプリで視聴する。サブスク料金は、広告付きは月額4.99ドル、広告なしは7.99ドルを予定している。
今回のカンファレンスでは、同サービスの大きな特徴である「Turnstyle」機能について説明した。これは、端末を縦にしても横にしても自然に視聴できるようにする特許出願中の技術。Quibiで提供するコンテンツはすべて、Turnstyleに対応する予定だ。
YouTubeの動画などでは、横置きでは全画面表示、縦にすると画面上部に小さく動画が表示されるが、Quibiでは縦にすると縦のまま自然に続きを見られるようになる。
制作段階で、両方の形式向けの動画を準備することで滑らかな切り替えを実現する。オーディオトラックで同期させることで、滑らかに切り替えられるという。
カンファレンスではこの他、ユーザーには毎日25の番組を“フィード”すること、コンテンツにはメタタグを付け、機械学習でパーソナライズすること、検索機能も搭載することなどが発表された。
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