調査リポート
婚活アプリの国内市場規模、5年後は1000億円超に 「社会的な理解が進んでいる」
サイバーエージェント子会社のマッチングエージェントが婚活・恋活マッチングサービス(婚活アプリ)の国内市場規模の予測を発表。2020年の市場規模は620億円に伸びる見通しで、25年には1060億円に達するという。
日本国内の婚活・恋活マッチングサービス(婚活アプリ)の市場規模が2025年に1060億円に達する――。サイバーエージェント子会社のマッチングエージェントは1月27日、こんな市場予測を発表した。20年の市場規模は620億円(前年比21.6%増)に伸びる見通しで、今後もさらに拡大が進むという。
婚活アプリには、同社の「タップル誕生」、エウレカの「Pairs」、米Match Groupの「Tinder」、ネットマーケティングの「Omiai」、リクルートマーケティングパートナーズの「ゼクシィ縁結び」「ゼクシィ恋結び」などが存在する。
各社が本人確認などの管理を徹底し、健全性を高めている点が、市場成長に寄与しているという。また、各社が「恋愛から始める気軽な出会い」「結婚を前提とした真剣な出会い」といった目的別にアプリを展開し、ニーズに応じた使い分けを可能にしている点も、利用促進に一役買っているという。
マッチングエージェントは「婚活アプリへの社会的な理解が進んでおり、運営側もユーザーの利用促進に向けたプロモーション活動の幅を広げられている。そのため、ユーザーにとってこれまで以上に身近なサービスになるだろう」と分析。「健全な出会いを効率的に提供できることが幅広く知られれば、さらなる市場成長が期待できる」としている。
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