NVIDIA、ゲームストリーミング「GeForce NOW」欧米で正式スタート 月額5ドルとStadiaの半額
NVIDIAがゲームストリーミングサービス「GeForce NOW」を欧米で正式スタートした。1セッション1時間の無料プランと、6時間の有料プラン(月額4.99ドル)の2プランだ。
米NVIDIAは2月4日(現地時間)、β提供してきたゲームストリーミングサービス「GeForce NOW」(以下「GFN」)を北米と欧州で正式に提供開始したと発表した。
サブスクリプションプランは無料と月額4.99ドル(約550円)の2種類。有料プランは競合する米Googleの「Stadia」の半額、ストリーミングではないがオンラインゲームサービスの米Appleの「Apple Arcade」と同額だ。
有料プランも90日間は無料だ。NVIDIAは4.99ドルを「ディスカウント価格」としており、2020年中はこのままだが、その後値上げする可能性があるようだ。
NVIDIAは日本ではソフトバンクとの協業で日本版「GeForce NOW Powered by SoftBank」(β版)を提供しているが、こちらは本稿執筆現在、まだβのままだ。
GFNは、クラウド経由でゲームソフトをストリーミング配信するサービス。処理能力が非力なマシンやスマートフォンでも快適なプレイができる点や、セーブデータをクラウド上に保存するため、利用する環境を選ばずプレイを中断・再開できる点が特徴だ。Windows、Mac、Android、Shield TVで利用できる。
Stadiaとの大きな違いは、GFNはゲームサービスのSteam、Uplay、Blizzard Battle.netの、GFNでもサポートしているゲームを既に購入していれば、それをストリーミングでプレイできる点だ。
無料プラン(Free)は、1回のセッションは1時間という制限がある。セッションは何度でも繰り返せるが、1時間で切断される。β版に参加していたメンバーは、自動的にまずこちらのプランに移行できる。
有料プラン(Founders)は、1回のセッションは最長6時間で、無料プランより優先的にすぐに次のセッションを開始できる。レイトレーシングオプションも使える。90日間は無料で利用できる。
関連記事
Google、ゲームストリーミング「Stadia」で年内120本以上のゲーム提供
Googleが、米国などで提供中のゲームストリーミングサービス「Stadia」に2月に新たに10本以上の独占ゲームを追加すると発表した。年内に120本以上追加する計画。Googleのゲームストリーミング「Stadia」、11月19日に22タイトルでスタート
Googleが11月19日に14カ国で提供を開始するゲームストリーミングサービス「Stadia」の立ち上げ段階のゲームラインアップ22本を発表した。年内にあと4本追加になる見込みだ。ソフトバンクとNVIDIAが協業 クラウドゲーミングサービス「GeForce NOW」日本版をβ提供へ
ソフトバンクと米NVIDIAが協業し、クラウドゲーミングサービス「GeForce NOW」の日本版を今冬にリリースする。利用できるのはクローズドβテスト参加者のみで、正式展開はまだ先の予定。同サービスは、処理能力が非力なマシンやスマートフォンでも快適なプレイができる点などが特徴だ。NVIDIAのストリーミングゲームサービス「GeForce NOW」はAndroid端末でもプレイ可能に
NVIDIAは、β提供中のストリーミングゲームサービス「GeForce NOW」が、PC、MacだけでなくAndroid端末もサポートすると発表した。データセンターへの「NVIDIA RTX Server」導入で、非力な端末でも低レイテンシでゲームを楽しめるようになる見込みだ。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.