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Facebookのデジタル通貨Libra協会にeコマースのShopifyが参加
Facebookが昨年4月に立ち上げを発表したデジタル通貨「Libra」の運営組織に、eコマースプラットフォームのShopifyが参加する。複数の政府当局の懸念を受けてVisaやMastercardなどが加盟を見送っている。
カナダのShopifyは2月21日(現地時間)、米Facebookが立ち上げたデジタル通貨の「Libra協会」に参加すると発表した。
昨年10月には、PayPal、Visa、Mastercard、Stripe、eBay、Mercado Pagoが加盟を見送った。
Shopifyは加盟企業として、最低でも1000万ドルを出資し、管理ノードを運営することになる。同社は、日本を含む約175カ国で100万以上のeコマースサービスを展開するECプラットフォーム企業。「われわれの使命は、すべての人々の商取引を改善することであり、そのために多くの時間を費やしている。それが、Libra協会への参加を決めた理由だ」としている。
Libra協会は、昨年6月にFacebookが発表した新デジタル通貨「Lira」を運営するための独立組織。スイスのジュネーブに拠点を置き、Libraのネットワークと通貨を管理することになっている。立ち上げ段階でPayPalなどの28社が参加を表明していたが、複数の国家の当局が懸念を表明する中、上記の企業が加盟を見送った。
昨年10月にはFacebookのマーク・ザッカーバーグCEOが、米規制当局が承認するまでLibraは立ち上げないと言明した。
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