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配送ロボットがエレベーターでフロア間を移動 日本郵便が本社ビルで実験
日本郵便が本社ビルで配送ロボットの実証実験を始めた。ロボットがエレベーターでフロア間を移動し、社内便の荷物を届ける。
日本郵便は3月3日、本社ビルで配送ロボットの実証実験を始めた。ロボットがエレベーターでフロア間を移動し、社内便の荷物を届ける。マンションやビルなど、ラストワンマイルでの配送にロボットを活用できるかどうかを検証し、配送業務の省力化を目指す。実験は4日まで。
実験では、14階で作業員がロボットに荷物を積み込み、届け先の部署を指定。するとロボットが自律走行しながら、携帯電話回線を用いてエレベーターを呼び出し、6階、9階に移動する。目的地近くに到着すると、届け先の社員のスマートフォンにQRコードを送信。社員はロボットにQRコードをかざして解錠し、荷物を受け取る。
配送ロボットには、イタリアのロボットメーカーYapeが開発した「YAPE」を使用した(日本ではDrone Future Aviationが提供)。YAPEは、事前に経路などの情報を学習させておくと、搭載するセンサーで障害物などを検知し、避けながら走行する。サイズは60(幅)×70(奥行き)×80(高さ)cm。
日本郵便の広報担当者によると、会議が終了したタイミングなど、社員が廊下に多くいると、ロボットが壁と誤認識してしまい、動作が止まってしまう──といった課題も判明したという。今後、こうした課題の解消にも取り組み、実用化を目指す。
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