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NEC、新卒採用に“能力給”導入 学生のスキルなど考慮、データサイエンティストらが対象
NECは、2021年4月入社の新卒採用から、入社後の職務に応じた報酬を提示する仕組みを新たに導入する。専門的なスキルを持つ人材を採用するため、学歴・職歴を問わず、職務ベースで月収を設定するという。
NECは3月11日、2021年4月以降に新卒入社する学生向けに、学生の能力や入社後の職務に応じた報酬を提示する仕組みを設けると発表した。キャリア採用枠を新卒の学生にも広げ、経験者と同じ水準の報酬を用意する。データサイエンティストなど、専門性の高いスキルを持つ学生の獲得を強化する。
従来の初任給制度に加え、専門性の高いスキルを持つ学生を獲得するための仕組みを導入。「データサイエンス」「サイバーセキュリティ」「DXビジネス」「AI創薬」などの分野が対象で、経験者採用と同じ採用基準や人事制度で評価する。
海外の大学の卒業生や外国人留学生、高専の卒業生なども受け入れる考え。入社1年目で、年収が約800万円になるケースも想定しているという。
NECは、「人材獲得競争が激しくなる中、優秀な学生が持つスキルを考慮して正当に評価する環境づくりが必要と考えた」と説明している。
新制度を用いた21年度の採用予定者数は、数人を予定。22年度以降は募集職種を広げ、採用人数も増やす方針という。
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