速報
Google I/Oは完全に中止 オンラインでも予定せず(新型コロナの影響で)
Googleが物理的な開催は中止するが何らかの形で実施するとしていた年次開発者会議「Google I/O」の今年の開催を完全に中止すると発表した。同社が拠点を置くカリフォルニア州は、新型コロナ対策として全州民に自宅待機命令を出した。
米Googleは3月20日(現地時間)、何らかの形で開催するとしていた年次開発者会議「Google I/O 2020」を完全に中止すると発表した。同社が拠点を置くカリフォルニア州が同日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策の自宅待機命令を出し、オンライン開催の準備もままならなくなったためとみられる。
Google I/Oの公式サイトでは、「開発者、従業員、地域住民の健康と安全に関する懸念のためと、最近ベイエリア当局が発令した屋内退避勧告により、残念ながら今年のI/Oは完全に開催を中止する」としているが、同日カリフォルニア州のギャビン・ニューソム知事が全州民に自宅待機命令を出した。
Googleは開発者ブログやコミュニティフォーラムを通じて開発者とプラットフォームの更新情報を共有する方法を模索していくと説明した。
同社は次期モバイルOS「Android 11」のデベロッパープレビュー2を18日にリリースしたが、Webブラウザ「Chrome」のアップデートについては当面はセキュリティ関連のみになるとしている。
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