「Chrome 81」の安定版公開 タブグループ化機能や32件の脆弱性修正
Chromeブラウザのデスクトップ安定版がバージョン81にアップデートした。32件の脆弱性修正の他、タブグループの作成が可能になった。
米Googleは4月7日(現地時間)、Webブラウザ安定版のアップデートとなる「Chrome 81」(バージョン81.0.4044.92)をWindows、Mac、Linux向けに公開した。数日かけてローリングアウトしていく。Android版(バージョン81.0.4044.96)は数週間かかる見込み。
新型コロナウイルス感染症の影響で、公開が当初の予定より遅れたが、3月26日の告知通りの公開になった。
一般ユーザー向けの新機能としては、タブのグループ化が可能になった。タブを右クリックすると表示されるメニューに「新しいグループに追加」項目が加わった。
これを選ぶと、まず選んだタブのグループが作成されたことが、タブの左隣にグレーの●が付くことで分かる。この●をクリックするとグループに名前を付けたり、グループの色を指定するメニューが開く。色は8種類用意されているので、8種類のグループを色別に表示できる。
グループへのタブ追加は、タブを右クリックして追加先のグループを指定するか、タブをドラッグしてグループを示すバーの範囲内に移動させることでも可能。グループ内でタブの順序を変えることもできる。
タブを開きすぎて概要が見えなくなっても、グループ名で判断できる。あるタスクのために開いていたタブグループは、そのタスクが終わった段階で一括で閉じることもできる。
なお、タブグループ機能はローリングアウト中のようで、アップデートしても項目が表示されないという報告があった(筆者の環境では使える)。
また、PWA(Progressive Web Apps)にしたWebアプリの更新状態がバッジとして表示されるようになった。例えばTwitterで通知を有効にしている場合、件数付きのオレンジ色のバッジが表示される。
セキュリティ関連では、上から2番目の「High」3件を含む32件の脆弱性に対処した。
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