Google版「Apple Card」? 物理的デビットカードとアプリの画像流出
Googleが物理的および仮想のデビットカードを開発中と、TechCrunchが画像を添えて報じた。Googleの支払いプラットフォーム「Google Pay」と連動し、「Apple Card」同様カードには番号が刻印されない。
米Googleが物理的および仮想のデビットカードを開発中だと、米TechCrunchが4月17日(現地時間)、信頼できる情報筋から入手したという画像を添えて報じた。
画像を見ると、米Appleの「Apple Card」と同様にカード上にカード番号は刻印されておらず、ユーザーの名前と銀行名、QRコードのように読み取れそうな画像が印刷されている他はICチップが載っているだけだ。
カードは同社の支払いプラットフォーム「Google Pay」と連動し、ユーザーはGoogle Payアプリで管理することになるようだ。情報筋はTechCrunchに対し、Googleはこの物理カードが「Google Payアプリの基盤となり、Apple PayとApple Cardに匹敵するようになることを望んでいる」と語った。
Google PayアプリにこのGoogle Pay Card(仮)の管理機能が追加され、ここからカードでの購入履歴をチェックしたり、カードを紛失した場合の停止などの操作をすることになるようだ。
Googleのフィンテック関連の動きとしては、昨年11月に米Wall Street Journalが、銀行との提携で預金口座サービスを計画していると報じた。Wall Street Journalの取材に対し、Googleの幹部は提携先としてCitigroupやStanford Federal Credit Unionの名を挙げた。
TechCrunchによると、Google Pay Card(仮)のパートナー銀行にはCitigroupとStanford Federal Credit Unionが含まれるという。なお、アプリ画像で見える国際ブランドはVisaだが、他のブランド(Mastercardなど)とも提携する可能性があるという。
TechCrunchがGoogleにコメントを求めたところ、否定も肯定もしなかった。
Googleは過去にも物理的な決済カードを発行したことがある。2013年の「Google Wallet Card」は決済サービス「Google Wallet」と連動するカードとして米国でスタートしたが、3年後に終了した。Google Walletの機能は2018年にGoogle Payに統合された。
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