ゲーム実況サービス「Facebook Gaming」の単体Androidアプリ誕生(iOSは認可待ち)
Facebookがゲーム実況をスマートフォンで視聴するための単体アプリ「Facebook Gaming」をまずはAndroid版でリリースした。実況の視聴だけでなく、配信も可能な他、Facebookのカジュアルゲームもプレイできる。
米Facebookは4月20日(現地時間)、ゲーム実況サービス「Facebook Gaming」のスタンドアロンアプリを、まずはAndroid版としてGoogle Play Storeで公開したと発表した。
6月にiOS版と合わせて公開する予定だったが、新型コロナウイルス感染症対策で自宅に留まる人が増えている中、公開可能になったAndroid版を前倒しで公開したとしている。
Facebook Gamingは2018年にFacebook内の1コーナー「Gaming Video」(日本では「ゲーム動画」)としてスタートしたゲーム実況サービス。「Facebook Messenger」と同様に、Facebook内の1機能だったサービスをモバイルで利用しやすいように単体アプリとしてリリースする。
ゲーム実況サービスは、Facebook Gaming、米Amazon.com傘下のTwitch、(YouTube Gamingアプリは終了したものの)米Google傘下のYouTube Gaming、米MicrosoftのMixerなどが競合している。これらのサービスは互いの人気プレイヤーを引き抜き合っている。
新アプリの主な機能はゲーム実況を見つけて視聴しながらコメント欄で繋がることだが、カジュアルゲームを友達とプレイする機能もある。
また、自分でゲーム実況を配信することも可能だ。Facebookがアプリで提供するゲームはカジュアルゲームだけなので、Facebook外のゲームの実況を想定しているとみられる。アプリ自体は無料で、ゲーム内アイテムでマネタイズする。
本稿執筆現在、「モータルコンバット」で人気プレイヤーが闘うチャリティーイベント「Kombat for a Kause」開始の秒読み段階だ。このイベントもFacebook Gamingアプリで視聴できる。
関連記事
- ゲーム開発者会議「GDC 2020」、Facebook、Oculus、ソニーが参加取りやめ
サンフランシスコで3月16日から開催予定のゲーム開発者会議「GDC 2020」に、ソニー、Facebook、Oculusが参加しないと発表した。いずれもCOVID-19(新型コロナウイルス)に関する懸念の高まりを受けての決断。GDCは今のところ開催の予定を変更していない。 - 「Facebook Gaming」に実況者向け「チャットルール」ツール 違反コメントはリアルタイムで削除可能
FacebookのTwitch競合ゲーム実況サービス「Facebook Gaming」に、実況者がチャットを快適に保つためのルールを簡単に設定するツール「Chat Rules」を発表した。違反コメントはモデレーターがリアルタイムで削除する。 - Facebook、ポケモン版「どうぶつタワーバトル」を公開 原作者公認の“落ちもの系パズルゲーム”
日本の個人アプリ開発者が2017年に公開したパズルゲームをベースにした、ポケモンのゲームアプリが登場。Facebook上で遊べる。 - Twitchの人気プロゲーマーがまた1人拠点移動 今度は「Facebook Gaming」へ
ゲーム実況サービスTwitchの人気ゲーマー「Ninja」が8月にMicrosoftのMixerに拠点を移して話題になった。今度は「Disguised Toast」がFacebook Gamingに移った。「あらゆるプラットフォームからオファーを受けた」が可能性を買ってFacebookを選んだと語っている。 - Facebookメッセンジャーで「パックマン」など17ゲームをプレイ可能に
モバイル版Facebookメッセンジャーの最新版にゲームコントローラーアイコンが追加され、これをタップするとパックマンやアルカノイドなど、17種類のゲームをプレイできるようになる。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.