スマートフォンアクセサリーなどを手掛けるトリニティ(埼玉県新座市)はこのほど、1枚あたり39円(税込43円)の三層不織布マスクを原価で販売すると発表した。1箱50枚入りで2176円(税込、送料別)。製品パッケージに原価構造のイラストと販売価格を明記し、自社の利益はないという。
同社がスマホ関連商品の製造を委託している中国の工場に協力を要請。通常は携帯電話を製造しているクリーンルームを使ってマスクを製造しているという。海外で商品を製造、輸入してECサイトで販売する際のコストは計上せず、製品原価のみで販売するとしている。
1回の注文で1人4箱まで。購入から7日間は再購入できない。送料は1箱495円で、2箱以上は一律506円(離島などは別)。倉庫への次回入荷日は5月11日。
製品パッケージには原価と販売価格が同じであることを明記することで、転売を防止したい考え。
同社は「(マスクが)転売や高額な価格で取引をされ、売っているものも粗悪品が多く見受けられる。こういった状況を打破し、できる限り多くの方に使っていただけるように、適正な価格で届けたい」としている。
4月28日午前10時現在、アクセス集中でトリニティのWebサイトが開きづらい状態になっている。
医療機関などの施設からは、専用フォームで計1000枚のカートン売りも行う。
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