Twitter決算は微増収赤字転落、mDAUは過去最高の1億6600万人
Twiterの1〜3月期の決算は、新型コロナウイルスの影響で広告が減少し、2年半ぶりの赤字となった。mDAU(収益につながる日間アクティブユーザー数)は“巣ごもり需要”で前年比24%増加し、過去最高の1億6600万人になった。
米Twitterは4月30日(現地時間)、2020年第1四半期(1〜3月期)の決算を発表した。新型コロナウイルス感染症による“巣ごもり需要”でmDAU(収益につながる日間アクティブユーザー数)が前年比24%増加し、過去最高の1億6600万人になった。
売上高は3%増の8億800万ドル、840万ドル(1株当たり1セント)の純損失となった。前年同期は1億9080万ドルの黒字だった。赤字になるのは2017年第3四半期以来だ。非GAAPベースの1株当たり純利益は11セント。
売上高、非GAAPベースの純利益ともにアナリスト予測(売上高は7億7600万ドル、1株当たり純利益は10セント)を上回った。Twitterは3月24日、同四半期の売上高と営業利益について、予想を達成できない見通しだと発表していた。
同社は株主への書簡で、同四半期は通常の前半と、3月11日〜30日までの新型コロナウイルスパンデミック期間があり、パンデミック期間にmDAUが成長したと書いている。ネッド・シーガルCFO(最高財務責任者)は業績発表後の電話会見で、この期間には特に米国で広告が激減したと語った。
第2四半期の予測は発表しなかった。
ジャック・ドーシーCEOは発表文で「この困難な時期、Twitterの目的はかつてなく重要になっている。われわれは世界の人々が常に情報を得るのをサポートし、人々が助け合い、互いの繋がりを楽しむ方法を提供している。(中略)Twitterで公開されている会話は、世界の人々が情報をより速く知り、問題を解決し、われわれが共にあることを確認するのに役立つ」と語った。
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